Samsung社が公開した85型の4Kテレビ
Samsung社が公開した85型の4Kテレビ
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スマートテレビにクアッドコアを搭載
スマートテレビにクアッドコアを搭載
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発売時期などには触れず
発売時期などには触れず
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 韓国Samsung Electronics社は、4K×2K(3840×2160画素)の映像を表示できる85型の液晶テレビ(4Kテレビ)を北米で投入する。2013年1月8日(米国時間)に米国ラスベガスで開幕する民生機器関連の展示会「International CES 2013」の記者発表会で公開した。発表会では登場しなかったが、110型の4Kテレビも展示会場で出展する計画という。韓国LG Electronics社やシャープ、ソニーも4Kテレビを発表しており、今年は大手テレビ・メーカーによる同分野の競争が熱を帯びそうだ。

 同社は、クアッドコアのSoCを搭載したスマートテレビを投入することも明らかにした。46型から75型までの5モデルの液晶テレビを用意する。2012年に引き続き、音声認識やジェスチャーといったNUI(natural user interface)による操作をアピールした。

 この他、2012年に発表したスマートテレビの最上位機種向けに今回発表した新機種と同等の機能を追加する機器「Samsung Evolution Kit」を発売する。テレビの背面にある拡張スロットに、クアッドコアのSoCを搭載したカートリッジ型の機器を取り付ける仕組みだ。

 発表会では、2012年のCESで公開した大画面の有機ELテレビを改めて発表した。2種類のフルHD(1920×1080画素)映像を交互に表示し、専用メガネを介して見ることで2人が同時に別々の番組を視聴できる機能などを説明し、有機ELパネルの応答性能の高さをアピールした。ただし、発売時期や価格には言及していない。前年の公開後、製品として投入されていないことから、有機ELパネルの量産に苦心しているとの見方が強い。