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【ITC 2012総集編】今年もAnaheimに熱気があふれる、第43回ITCでテスト関連の盛んな議論

畠山 一実=奈良先端科学技術大学院大学、ITCアジア委員会委員
2012/11/26 16:06
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 テスト関連の学会や展示会からなる国際イベント「International Test Conference(ITC) 2012」が、2012年11月4日~9日に米国カリフォルニア州Anaheimで開催された。2年連続のAnaheimでの開催で(Tech-On!関連記事群)になるが、今年も好天に恵まれた。米国大統領選挙の喧騒の中ではあったが、会場のDisneyland Hotelは今年も熱気があふれ(図1図2)、テスト技術に対するニーズの底堅さを印象付けた。

図1●会場となったDisneyland Hotel
筆者撮影。
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図2●ITC 2012会場の入り口
筆者撮影。
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 ITCはテスト技術に関する世界最大の国際イベントで、論文発表をはじめとして種々の催しがある。世界各国からエンジニア、研究者が多数参加する。今回は1970年の初回から数えて43回目、業界として厄年を抜けたとは言えないものの、2年連続のAnaheimでのにぎやかな開催となった。

 AnaheimはDisneyland Resortで有名な観光地で(図3図4)、昨年のITCはDisneyとのコラボレーションを前面に出した戦略が功を奏して、対前年比で参加者数の増加がみられた(図5)。しかし、今年は内容が従来どおりの構成に戻ったためだではないと思うが、参加者数はやや減少したようだ(約1400名)。

図3●夜のディズニーランド
「ディズニーカリフォルニアアドベンチャー」。筆者撮影。
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図4●エンゼルススタジアム
シーズンオフで人影がまばら。筆者撮影。
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図5●プレナリ・セッション
筆者撮影。
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 日本からの参加者数は昨年とほぼ同レベルの約40名で、論文発表等で大きな貢献をした。ITC全体の論文投稿数は200件を超えており昨年より改善しているが、採択論文の絞り込みは続いており、質の高い論文のみが採録されている。その中で日本からは8件の論文が採択されて、引き続き十分に存在感を示せたといえる。

 その中で特筆すべきはアドバンテストである。今年は昨年の4件からさらに増えて5件の論文発表を同社は行った。さらに、「ITC2011 Best Paper Award」を受賞した。昨年のITC2011での発表論文の中から最も評価の高い論文に与えられるもので、同社の石田雅裕氏らの論文「Real-Time Testing Method for 16-Gbps 4-PAM Signal Interface」が受賞した(図6)。同社としては2010年の山口隆弘氏らの「Honorable Mention Award」(Tech-On!関連記事1)、2011年の君島正幸氏らの「ATE Vision Best Paper Award」(同2)に続く3年連続の受賞であり、ついに日本勢として初の最優秀賞を受賞した。また、富士通研究所の三浦謙一氏は、スーパーコンピュータ「京」に関して招待講演を行い(図7)、同社の吉川隆英氏は「京」の高信頼化について発表し、共に大きな注目を集めた(同3)。

図6●「ITC2011 Best Paper Award」を受賞した石田雅裕氏
筆者撮影。
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図7●ITC 2012で招待講演を行った三浦謙一氏
筆者撮影。
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