図1 Golf BlueMotionの外観(3ドアモデル)
図1 Golf BlueMotionの外観(3ドアモデル)
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 ドイツVolkswagen社は、2012年9月4日に発表した新型「Golf」の低燃費モデル「Golf BlueMotion」を「パリモーターショー2012」に出展した(図1~3)。欧州複合モード燃費は約31.3km/L(3.2L/100km)に達する。2013年夏ごろに発売する予定。

 排気量1.6Lのターボチャージャ付きディーゼルエンジン「EA288」シリーズを搭載。最高出力は81kW、最大トルクは250N・m。アイドリングストップ機能を採用し、CO2排出量は85g/kmである。Volkswagen社がGolfにBlueMotionを初めて設定したのは2007年末で、2009年に2代目を発売した。今回の車両は3代目に当たる。先代の燃費は約26.3km/L(3.8L/100km)だった。なおベース車であるGolfの燃費は約20.8L/km(4.8L/100km)。

 BlueMotionでは燃費を高めるため、高張力鋼板を多く使って先代と比べシャシーの質量を26kg、ボディの上を37kg軽くした。さらに空力性能ついては車高を15mm低くし、下の床の形を工夫するなどしてCd値を従来比10%減の0.27にした。

 また、高出力モデルの「Golf GTI」についてもあわせて発表した(図4)。2013年の初頭に発売する計画。「EA888」シリーズの排気量2.0Lで直噴式のターボチャージャ付きガソリンエンジンを搭載する。最高出力は162kW、最大トルクは350N・m。6速手動変速機と組み合わせた仕様の燃費は約16.7km/L(6L/100km)。

図2 横から
図2 横から
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図3 後ろから
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図4 Golf GTIの外観
図4 Golf GTIの外観
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