日本からの参加者は我々だけ

 Summitの参加者は500人以上。通常のシリコンバレーのイベントと違いスーツ姿の人や高齢者の方を数多く見かける一方、Tシャツ、ジーンズといったおなじみの服装の人たちも入り乱れていた。シニアビジネスの領域でも、スタートアップによる活性化を感じさせるイベントであった。

 一方、テクノロジー系のスタートアップ市場と比べ、米国と言えども市場の閉鎖性や新規企業の参入の難しさを指摘する意見も多く聞かれた。ベンチャー企業のよる本格的なシニア市場の活性化には、まだ課題が多く、一刻も早い成功事例が望まれているということを感じたイベントであった。

 欧州やアジアからの参加者もいる一方、超高齢化社会のリーダーであるはずの日本からの参加者は我々以外にいなかった。ここでも日本のプレゼンスの低下を感じさせるものがあった。

 Summitと並び、Aging2.0にとって重要なもう一つの年間イベントが、「Aging2.0 AgeTech Expo」である。2015年は、11月19~20日に開催される。このExpoのメインイベントの一つが、前述の#30in30in30だ。

 #30in30in30は、30日間に30都市で30のビジネスコンテストを開催するという意味。次回は、この世界大会の予選の準備/進行状況をレポートする予定である。