トヨタ自動車の「シエンタ」は、同社最小のミニバンで3列シートを備える。全面改良により2世代目となった新型は、単なるファミリーカーとしての実用性だけではなく、クルマとしての魅力をより前面に押し出した1台といえる。

 象徴的なのがデザインだ。強い印象を与える外観はもとより、室内もフランス車のような遊び心を備えたデザインがなされている。トヨタ車全体を見渡してみても、かなり独創的な存在感のあるデザインがシエンタには施されている。

 パワーユニットは、排気量1.5Lのガソリンエンジンと、「アクア」と同様の1.5Lハイブリッドの2種類である。このうち、ハイブリッドのほうが印象深い仕上がりであった。

ハイブリッド車の印象が極めて良かった新型シエンタ
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3列目の座席を収納すると、かつての「ファンカーゴ」を思い出させる広々とした荷室が得られる
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横から見ると明らかに段差が確認できる、座席位置の高さ。2~3列目に座っても前方が開けて見える
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