さまざまな業種の次世代リーダーたちが集まり、本気のビジネスプランを一緒に練り上げる「ビズラボ」は、受講生同士による自由闊達な議論、講師を務める“開発の鉄人”こと多喜義彦氏が新規事業創出に不可欠な考え方や心構えを伝授する講義が名物だ。このコラムでは、思わず「ヘぇ~」とうなずいてしまう“開発の鉄人”による講義の一端を動画でお届けする。

「ビズラボ」とは

 「ビズラボ」は、幅広い業種の次世代リーダーを集め、異業種の仲間との闊達な議論によってビジネスプランを練り上げる場である。

 優れたプランは、リアル開発会議の開発テーマとしても設定できるようにする。ビジネスプランの創出から事業化までを一気通貫で取り組める環境を整え、企業の新事業創出を強力にサポートすることが目的だ。

 めまぐるしくビジネス環境が変わる時代の要請に合わせて、ビズラボでは約3カ月という短期間でビジネスプランをまとめることを目指す。完成したプランは、最終的に事業計画書として形にする。

 最大の特徴は、受講者が所属する企業の枠にとらわれることなく、異業種の知見を取り入れた創発活動に取り組むという点だ。受講者にとっては創発の場であると同時に、学びの場でもある。ここで得た異業種連携によるアイデアの発想法や、さまざまな業界の人脈は、リーダー候補としての人材育成にも寄与するだろう。

 具体的なプログラムとしては、全6回の短期集中講座と、“開発の鉄人”こと、多喜義彦氏による個別カウンセリング(1社1回)、新しいビジネスを成功に導いた先駆者と対話する「リアルツアー」(2回)で構成する。

 短期集中講座は1回4時間程度。講義に加えて、ビジネスプランを練り上げるためのグループワークを開催する。講義の狙いは、異業種連携の進め方をはじめ、新事業・新商品開発の在り方やビジネスモデルの構築、知的財産戦略など次世代リーダーに必要な基本知識を身につけることである。

 グループワークでは同じ目線の目標を持った仲間とアイデアを出し合いながらビジネスプランを創出し、その実現性の検証までを徹底的に討議していく。最終的には成果発表会でビジネスプランを発表してもらう。

 グループワークの創発活動の中で出てきた「自社の強みとは何か」「どのような分野で活用できるのか」といった本質的な疑問点は、多喜氏による受講者一人ひとりへの個別カウンセリングでサポートする。

 リアルツアーでは、さまざまな企業や組織でリーダーとして活躍する人々を実際に訪れる。事業を成功に導いた秘訣や、新事業に取り組む姿勢、自分とは異なるアプローチに耳を傾ける機会は、受講者にとって大きな刺激になるはずだ。