ゴルフボールのディンプル(くぼみ)の数はいくつあるかご存じですか?

 ディンプルの数は270~450です。では、その形はどうでしょうか。最近の研究によれば、ディンプルを浅くすればするほどボールが高く上がることが実験で証明されたそうです。さらに、ディンプルを広くしても(数を減らしても)同様の効果があるそうで、ディンプルは少なめ・浅めが流行っています。

 2015年4月のマスターズ・トーナメントにおいて松山英樹氏が、23歳の若さながらなんと第5位に入りました。イーグルパットの連続で日本人初スコアという快挙。世界にその実力を見せつけてくれました。松山氏は2014年に22歳のとき米PGAツアーも制覇しており、青木功氏、丸山茂樹氏、今田竜二氏に続く日本人4人目の快挙でした。石川遼氏に限らず、女子高生ゴルファーの勝みなみ氏など、若い世代のアスリートの台頭は本当に頼もしい限りです。

 いずれの競技でも、10代で世界的レベルに到達するアスリートは、幼いころからその競技が身近にある環境で遊び、育ってきた例が多いようです。その環境のほとんどは家族によって与えられたものであるといっても過言ではないでしょう。もちろん、それだけで誰もが卓越したプロ選手になれるわけではありませんが。

 筆者も実は、高等部への進学と同時に家族の勧めで硬式テニスからゴルフに転向しました。テニスに明け暮れて右肩、右腕ばかりたくましくなっていく筆者の姿に耐えられなくなったらしい筆者の父が、ある日突然ゴルフセットを担いで帰宅し、これからは全身運動のゴルフと社交ダンスを始めなければいけない、と言い出したためです。体育会でしたので、毎日昼休みは体育館で打ちっ放しの練習に勤しみました。結局あまりものにできずに退部してしまいましたが、ゴルフは多くの人々を魅了してやまないスポーツです。今回は、ゴルフボールのテクノロジーについてお届けします。

* 父はゴルフには無縁だったはずですが、反抗を知らない素直な一人娘にとって父の言うことは至上命令。翌日には、嫌々ながらも高等部ゴルフ部の門を叩いておりました。昼休みの練習は、その厳しさよりも、友人とのランチができなくなったことのつらさの方が記憶に残っています。