AppliCare2015は2015年7月12日、「AppliCare2015 seminar vol.4-リーンスタートアップ+中間考査-」をマイナビ本社で開催した。目的は、2カ月弱という限られた期間でチームビルディングからプロトタイプ開発までを実行する難題に立ち向かう参加学生に対して、シリコンバレー発のマネジメント手法であるリーンスタートアップを学んでもらい、チーム内に取り入れてもらうことだ。

 セミナーに協力してもらったのは、日本発の世界的ベンチャー、世界的企業を生み、日本を再び元気にするべく、ブレークスルーパートナーズを創業した赤羽雄二氏。幾千ものスタートアップを見てきた経験を持つ同氏に、各チームのアイデアを評価、フィードバックしてもらうことで、参加者からイノベーティブなアイデアが出てくることを狙った。

 赤羽氏は、日本発の世界的ベンチャーを生み出すための手法として、リーンスタートアップを推す。リーンスタートアップは、同氏の言葉を借りると、「超高速仮説構築・検証・修正型商品開発」により、速く、低コストでビジネスを立ち上げるアプローチのことだ。

ブレークスルーパートナーズの赤羽氏。電動オートバイのTERRA MOTORSや「未経験から1カ月でサービスを作るエンジニアに」を掲げるTECH::CAMPなど幅広い業界のサービスを支援している
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 このアプローチが10年ほど前から急激に主流になってきた背景には、クラウドや開発環境の充実、API公開のプラットフォームの発展、SNSの普及によるマーケティングの簡易化などが挙げられる。

 我々AppliCareが焦点に定めているヘルスケア・医療×ITという分野においても、このアプローチは有用で、「スピードとPDCAを回す速さ、オペレーションの徹底さは、競争優位性になる」と同氏は説いた。