前回まで
東日本大震災で打撃を受けた「サメの街気仙沼」を応援するプロジェクトに着手したかなりあ社中は、Tシャツ開発プロジェクトで鬼の編集者Fから叱責された。落ち込む社中の面々。だが、実はそれと並行して「あるプロジェクト」を進行していたのだ。かなりあ社中のエース、山本が提案したそのプロジェクトとは…。

 こんにちは。かなりあ社中の臼井です。

 前回、「Tシャツの件」ですっかり落ち込んだ臼井ですが、実はかなりあ社中の面々、気仙沼のサメ漁を応援するプロジェクトではほかにもしっかり活動をしていたのです。今回はその紹介です。

 え? 昔話が多い?

 すみません、年寄になるとついつい…ではなくて、現在進行形の話題につなげるための前ふりですから、少々お付き合いくださればと思います。

 サメの魅力をもっと広くアピールしていくために何か具体的なもの、サービスを開発しようということで、「女子力」をキーワードに作ったはずの「Tシャツ」が大撃沈。それなりに責任を感じていた私に、呑気にヤマケイ(かなりあ社中の山本)は囁いてくれました。

「またまた、Tシャツはお手軽でしたかねぇ。ここは、じっくり腰を据えて、アプリ開発に舵を切りません? スマホのような身近な日常ツールでサメとの接点を楽しく持ってもらう。そんなのがいいんじゃないかな」

 え? アプリ?

 それって、スマートフォンの画面に角が丸い四角で出てくるアレですか。

 本当につくっちゃうの? それこそお手軽なコメントだと思いますが、大丈夫?

「あれ? 心配してます? 私、もともとSE(システムエンジニア)ですよ!」

今回はサメを題材に、一般の方が興味を持つような…

 おお、そうだった! ヤマケイは、情報通信関連の大手企業の社員でした。ソフトウエア開発なんて、お手の物だったのか。もっと早く気づけば良かった。なんか“やれる気”がしてきたぞ!

「私? いやいや、ソフトなんか書けませんよ。相談できそうな知り合いがいるってことで…」

 やはり、頼りになる人間です(笑)。

 ということで、ヤマケイの知り合いのソフトウエア開発者の方々と、その後早速に打合せを持ちました。今年の1月頃の話です。みなさん、見るからに賢そうで、いわゆるその筋の方々という感じです。