多くの来場者でごった返す受付

 2015年6月24日から3日間、東京ビッグサイトにおいて「第19回機械要素技術展」が開催されました。関連して「3D&バーチャルリアリティ展」「設計・製造ソリューション展」「医療機器開発・製造展」なども同時開催となっています。事務局の発表では2000社を越える会社や各種団体が参加したとのことで、毎年規模が大きくなってきています。

 これだけの数になると、ビッグサイトの東ホールと西ホールを目一杯に使っても、ギリギリのようで、ほとんど空きスペースはありません。通常なら使わないような端っこにまで、ブースが詰め込まれています。通路も狭くして、その分ブースのフロアを確保しているようです。そこへかなりの人数の来場者が押しかけたのですから、会場はどこへいっても人だらけで、とてもじっくりと展示を見て回れる雰囲気ではありません。

岩手県のメーカーが集まったブース

 出展者の数が多いのには理由があります。ここでは、県や市、東京ならば区の単位で、ある程度のブーススペースを確保し、そこに地元の技術力のあるメーカーを出展させるという寸法です。地方の中小企業メーカーとしては、比較的小さな費用で、自社技術を全国区で宣伝できるチャンスとなるでしょうし、地方自治体にしてみれば、新たなハイテク企業を誘致する機会となります。

 また、来場者の側から見れば、普段ではなかなか接することができないユニークな技術を持った地方の企業と、製品を見ながら、じかに話を聞くことができます。今回の場合、台湾やタイなどが、かなり大きなブースを確保して、多くの中小企業を紹介しています。

 ただし、このような展示では、地方物産展のような形になってしまい、特定の技術や製品を探そうとしても、簡単ではありません。広い会場をくまなく見て回って、結局見つけられず、という結果になりかねません。私の場合は、かなり行き当たりばったりで見て回ったので、結果的には効率はあまり良くなかったかもしれません。