カリフォルニア州で世界最大級のメガソーラーが続々稼働

 カリフォルニア州には現在、出力容量で世界トップ3のメガソーラーが稼働している。「Solar Star」を筆頭に、550MWの「Topaz Solar」、やはり同じ550MWの「Desert Sunlight」が稼働している(いずれも連系出力)。

 「Topaz Solar」と「Desert Sunlight」はサンパワーのライバル企業である米ファーストソーラーが開発・建設した。ファーストソーラーといえば、カドミウムテルル(CdTe) 型化合物系太陽電池を生産し、薄膜モジュールの製造・販売でナンバーワンのメーカーであり、EPC事業者としても世界首位に立っている。さらに、大規模システム向けのO&Mや、使用済みの自社モジュールの回収・リサイクルも手掛けている。大規模太陽光発電分野において、垂直統合型のビジネスモデルを実現している。

 「Topaz Solar 」は、2012年に建設が始まり、2015年初めに完成する予定だったが、予定より早く2014年10月に完成、そして運転を開始した。このプロジェクトでは900万枚におよぶファーストソーラーのCdTe 型薄膜モジュールが設置された。同プロジェクトは「Solar Star」同様、Berkshire Hathaway Energy社が事業主体となっている(図3)。

図3●連系出力550MWのメガソーラー「Topaz Solar」
(出所:Berkshire Hathaway Energy)

 「Desert Sunlight」は、リバーサイト郡に敷地面積3800エーカー(1エーカーは約4047m2)の用地に建設が始まり、稼働を開始したのは今年2月。米NextEra Energy Resources社と米GE Energy Financial Services社、米国住友商事が、このプロジェクトをファーストソーラーから買い取っている。