そしてついにこの日が…

 発表会当日、実験室でたくさんの人が私の作ったシューティングゲームに触ってくれました。その中で「え? どうやって銃の位置を取っているの?」「これ欲しいな」などの声がありました。さらにCOJTのOBからは、「とうとう外部デバイスから作る人が出てきたか」という声もいただいて、とても嬉しかったです。講師からも、「外部デバイスから作り、FPGAボードと絡めたのは初めてで作品も面白い」と言っていただきました。「背景が動いて、かつ的も増やしたらもっとよかったのに」という指摘も受けましたが、時間がなくてそこまでは無理でした…。

 「当たり判定が厳しい」「銃の装弾数が3発なのは少ない」といったコメントもありましたが、これは狙っていました。なぜなら、発表会の前に同じ実験室でとんでもないスコアを出した人がいて、その人でもスコアがカンストしない(点数が最大値の999点を超えない)ように調整したら、こうなりました。ちなみに、その上手な人は900点を超えていました。平均点はだいたい300点、私は350点でした。

まとめ

 この約1年間で私は高専時代では考えられない経験をしました。初めて触ったFPGA、初めて書いた仕様書、今までにない納期が迫りくる恐怖、そして何より作るものは違っても支えあう仲間がいたことがとても自分にとって良かったです。

 実験室に泊まったこともあったし、夜遅いときには同じ実験室仲間でご飯を食べに行くこともありました。他にも授業の課題やテスト勉強をしたり、お互いに教えあったりと、今考えると周りの環境は今までで最高の方だと思います。すべてが自分の経験となり自分の身になる、そういう実験だと思いました。

 1年間、講師やTA、そしてこの環境を作ってくれた方々に感謝します。ありがとうございました。

 そして、来年以降の後輩の作品に期待したいと思います。私が前に在籍していた茨城高専の後輩が第7期COJTハードウェアコースに入りました。時々、その子と話していますが、やっぱり苦労しているようです。それでも私は彼に「自分の身になるから頑張れ」と言って励ましています。

シューティングゲームをしている赤崎君とそれを見ている講師
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