あしたのコミュニティーラボ編集部の遠藤です。普段は富士通総研で新規ビジネス開発のコンサルティングに従事しています。直近では、人や企業資産などのリソース共有だけではなく、企業と企業がどのように連携すれば新しい価値を生み出すことができるのかという、「共創ビジネスの推進支援」が大きなテーマです。今回、異業種交流を通じた新規事業開発の場である日経BP社リアル開発会議主催の「ビズラボ」第1期(2014年10~12月)に参加しました。2回に分けてビズラボとは何か、そしてそこに参加して得た共創への気付きをレポートします。

「ビズラボ」とは?

 ビズラボは、ビジネスリーダーを対象とした事業コンセプトの創出を目的に、講座と共創を試行する場。一般応募者から選出された20名がおよそ3カ月、それぞれの課題に取り組みます。プログラムは大きく分けて、座学形式の講座、リアルツアーとグループワークの3つで構成されています。

 まず、講座では異業種連携の進め方、ビジネスモデル、知財戦略など新規事業開発に必要な知識を短期集中で学びます。講師を務めるのは、システム・インテグレーション代表取締役の多喜義彦さんです。多喜さんは、製造業を中心とした新事業開発を、40年にわたり3000件も支援してきた実績をお持ちです。

多喜さんの講義は市場変化の潮流から、共創のエピソードまで幅広いものでした