ホンダの「シャトル」は、5ナンバーサイズのステーションワゴンだ。登録車で5ナンバーサイズというのはまれな存在となっており、ステーションワゴンでは他に、トヨタの「カローラフィールダー」や、日産の「ウイングロード」くらいである。このうち、ハイブリッド車があるのは、今回試乗をしたシャトルとカローラフィールダーのみ。
新型シャトルで試乗したのは、ハイブリッド車の「HYBRID Z」と、1.5Lガソリンエンジン車の「G」の2台である。このうち、印象深かったのは前者だった。
シャトルに搭載されているハイブリッドシステムは、排気量1.5Lのガソリンエンジンに1モーター+7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を組み合わせた「i-DCD(intelligent Dual Clutch Drive)」で、これは「フィット」や「ジェイド」、「グレイス」などと同じ方式である。すでに体験済みのハイブリッドシステムではあるが、シャトルでは、より滑らかな走りを実感した。7速DCTによる変速もその様子を感じることはなく、モーターを生かした滑らかな加速のみが印象に残る。