5月の連休明けから、「識者が指南、スキルアップの勘所」というコラム(目次はこちら)を日経テクノロジーオンラインで始めました。4月に開講した企業向け人材育成講座「技術者塾」(ホームページはこちら)の講師や監修者に、講座(セミナー)で取り上げるテーマの重要性や受講効果などについて聞くコラムです。華々しいニュースとは違って地味な記事ですが、予想を覆す反響の大きさに、担当者の一人である私自身が驚いています。

 5月に私が担当して掲載したのは、「数学」と「電磁気学」に関するインタビュー形式の記事です。技術者塾の「回路設計者のための数学」(2015年5月18~19日、同6月1~2日開催)で講師を務める杉本泰博氏と、「アンテナ設計の基礎」(同6月12日開催)で講師を務める根日屋英之氏に登場してもらいました。これらの記事は、掲載日などの総合記事ランキングで上位に顔を出したので、目にした方も多いかもしれません。

 数学講座の杉本泰博氏には、5月12日掲載の記事「数学が分かれば、もっと仕事ができる」(関連記事1)で、数学を学ぶ意味について聞きました。この記事は、100件を超える「いいね!」をいただくなど、大変好評を得ています。

 アンテナ設計の基礎を教える根日屋英之氏には、基礎知識として必要不可欠な電磁気学を、分かりやすく理解する方法を聞きました(関連記事2同3)。根日屋氏は、日経エレクトロニクスで現在「アンテナ設計の基礎」(6月号の記事はこちら(本誌読者限定))を連載中です。この連載も好評で、Facebookのいろいろなページでも盛り上がりを見せています。数学も電磁気学も理工系大学では教養課程で学ぶ基本中の基本ですが、こうした基本への関心の高さを再認識した次第です。

 今後も、こうした技術の「基本」に関する情報提供に力を入れてまいります。アンテナ設計の根日屋氏に聞く電磁気学シリーズは、第3回を掲載予定です。このほか、データセンターの省エネや、自動運転車のためのセンサー情報処理の講座の講師に聞くインタビュー記事も掲載していきます。

 また、技術者塾の講座(セミナー)では、各講師がそれぞれの技術の基本を、受講者の皆様に直接、分かりやすく解説してくれます。もちろん、自分が分からないことを講師に質問して、回答を得ることもできます。技術の基本を身に付けるのに、記事とともに是非ご活用ください。

 コラムや技術者塾に対するご要望などございましたら、大歓迎です。是非お寄せください。よりよい記事や講座を作っていきたいと考えております。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。