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 トヨタ自動車が2015年4月に発売した新型「オーリス」で、ちょっとした冒険をしています。排気量が最も小さい1.2Lターボモデルの価格を一番高く設定したのです。排気量至上主義の日本で受け入れられるのでしょうか。

 オーリスのエンジンは、1.2L直噴ターボ、1.5L自然吸気、1.8L自然吸気の3種類です。1.2Lエンジンはいわゆるダウンサイジングターボと呼ぶもので、1.8L相当のトルクを出す性能を備えています。1.8Lエンジンの性能を1.2Lで出すので、排気量が小さい分エンジンは小型で済み、燃費も良くなっています。

 ただ、ターボチャージャーの価格は高いため、装備の充実と合わせて1.8Lエンジンよりも高く設定したようです。

 欧州では、ターボを付けてエンジン排気量を小さくするダウンサイジングターボが「街中で軽快に走れる」ということで支持されています。一方の日本ではこれまで排気量でクルマの価格が設定されてきたため、今後ダウンサイジングターボがどのように支持されるかは気になるところです。