米国のセグメント別年間太陽光発電導入量の推移(図:SEPA)
米国のセグメント別年間太陽光発電導入量の推移(図:SEPA)
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2014年 電力会社別  太陽光発電導入量ランキング(図:SEPAのデータを基に作成)
2014年 電力会社別 太陽光発電導入量ランキング(図:SEPAのデータを基に作成)
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2014年 電力会社別  顧客一人当たり平均太陽光発電導入量ランキング(図:SEPAのデータを基に作成)
2014年 電力会社別 顧客一人当たり平均太陽光発電導入量ランキング(図:SEPAのデータを基に作成)
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2014年 電力会社別  太陽光発電系統連系 接続件数ランキング(図:SEPAのデータを基に作成)
2014年 電力会社別 太陽光発電系統連系 接続件数ランキング(図:SEPAのデータを基に作成)
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 米国の多くの電力会社が加盟しているSEPA(Solar Electric Power Association:米国太陽発電電力協会)は、電力会社別の太陽光発電導入量ランキングを毎年4月に発表している。例えば、1年間の導入量や、電気需要者1人当たりの平均導入量、系統連系接続件数などのデータである。

 SEPAによると、2014年度に米国では18万20000件の新しい太陽光発電システムが設置され、その合計導入量は5.3GW(交流換算)に上るという。導入量が多い電力会社がある州は、カリフォルニア(CA)、ハワイ(HI)、アリゾナ(AZ)、ニュージャージー(NJ)、そしてノースカロライナ(NC)だった。

 米国では、3000以上の電力事業者が、年間で約3兆7237億kWhの電気を、約1億3000万件の家庭と1850万件の商業・産業用の顧客に提供している。米国エネルギー省(DOE)のエネルギー情報課のデータによると、2014年の総電気販売金額は3891億米ドルであった。

 米国の電力事業者には、次のような種類がある。(1)投資家が所有する電気事業者・民間電力会社(IOU:Investor-Owned Utilities)、(2)地方自治体が経営する電気事業者 (POU:Publicly-Owned Utilities またはMuni:Municipally-Owned Utilitiesとも呼ばれる)、(3)協同組合が経営する電気事業者(Co-op)、(4)連邦政府が経営する電気事業者である。

 このうち事業者の数では、地方自治体と協同組合の経営する事業者が圧倒的に多い。しかし、電力の発電量ではIOUが全体の約40%を、電力の販売金額では同じくIOUが半分以上を占めている。太陽光発電システムの導入量でも、2014年度に導入された90%以上がIOUの管轄地域だった。一方のPOUの管轄地域は6%、Co-opは約2%となっている。