Audi社の「RS7 Sportback」は、「A7 Sportback」シリーズの頂点に位置する高性能車だ。A7 Sportbackの3L、V6スーパーチャージャー付エンジンの245kW(333PS)に対し、1.7倍近い412kW(560PS)を、RS7 Sportback搭載の4L・V8ツインターボエンジンは発生させる。価格も1772万円とスーパーカー並みだ。

 試乗したRS7 Sportbackは、75万円もするオプションカラーの艶消し塗装がされており、外観をいっそう迫力あるものにしていた。ドアを開けると、室内は精悍な黒でまとめられているが、要所に赤のあしらいがあるRS7ロゴが配され、また、例えばダッシュボードにはCFRP(炭素繊維強化樹脂)の織り目の加飾が組み込まれ、シートには蜂の巣状の縫い目が施され、アルミ調のペダルが輝き、といったように、洒落た雰囲気も漂わせる。

艶消しのデイトナグレーME(マットエフェクト)に塗装された姿は迫力満点
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CFRPのパネルを装備するダッシュボード。ステアリングは3本スポークとなる
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リアハッチベックを開けるとかなりの容量の荷室があり、実用性も備える
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