電子機器サイトで、この1カ月間に最も読まれた記事は、デジタルカメラ市場が急速に縮小した状況を報告している。人気コラム「沼倉研史のマイクロエレクトロニクス考」を持つ著者は、米国東海岸在住。米国のいくつかの量販店の売り場を取材したところ、コンパクトカメラとビデオカメラはほとんど陳列されていないという。

 取材した店舗では、かつてデジカメ市場の主力だったコンパクト品の姿がほとんど見えない。市場縮小の影響を受けているのは日本メーカーだけではない。日本に次ぐデジカメ生産地である台湾からの出荷も大きく減少している。

 電子機器サイトで次に読まれた記事は、コンビニエンスストアで買えるというスマホについての分解記事だ。当サイトのランキング上位の常連となったコラム「分解スペシャリストが見た!スゴイ製品その中身」の最新記事である。スマホの価格は60米ドルという。著者は、コーラを買うのと同じように購入できた。

 提供しているメーカーは米BLU Products社。中国のノンブランド製品を買い上げて「Bluブランド」で販売していると著者は推測している。確かに記事を読み進むと、内部は「典型的な格安中国製スマホ」であることが分かる。

 3位に入ったのは、ソニーのCMOSセンサーの供給不足が、中国系スマホメーカーの生産のボトルネックになっていることを伝えた記事だ。米Apple社はソニーのCMOSセンサーを大量に押さえたとも指摘している。

 記事によると、ソニーのCMOSセンサーの品薄状態が、いくつかのスマホの新製品の製品計画にも影響を与えているという。こちらも人気コラムの「上海EMS通信」の記事である。