1996年に初代が登場したHondaの5ナンバーサイズのミニバン、ホンダ「ステップワゴン」は、今回の全面改良で5世代目となった。

 ホンダらしさを改めて追求したという新型は、リアゲートが跳ね上げ式だけでなくヒンジドアのように開く機構を備えていたり、新開発の1.5Lガソリン直噴ターボエンジンのみという、ダウンサイジングエンジンの採用による燃費と走りの両立であったりといった点が特徴となっている。

 運転席に座ってまず気付かいたのは、着座位置の低さだった。全体的に150mmほど座席が下がっているという。その上で、シートリフターで高さを調節できる。その着座位置の低さが、乗り降りのしやすさにもつながっている。また、低重心の印象もあり、背の高いミニバンでも安定し、安心して走れるクルマではないかと予感させる。

試乗をしたのは最上グレードの「G・EX」のFF車で、258万8000円
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後ろ姿のデザインでも、ヒンジドアでもリアゲートを開けられるという左右非対称の印象を与えている
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リアゲートを跳ね上げ式で開ける。ヒンジドアが付いたことで9kgほど重くなり、開け閉めに力を要する
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