このコラムでは、宇宙のビジネスに役立つと、筆者が判断したニュースを、1月ごとに紹介します。第1回目となる今回は、以下の3本をピックアップしました。

1位:「H3ロケット、姿をあらわす」

 JAXAは、H2ロケットシリーズの後継となる新型基幹ロケット「H3ロケット(仮称)」の概要を発表しました。キー技術である液体ロケットエンジン技術、固体ロケットモータ技術、誘導制御技術を担当する民間事業者の選定も既に実施しており、三菱重工業、IHI、IHIエアロスペース、日本航空電子工業、三菱スペースソフトウェアなどの活躍が期待されます。衛星の搭載能力は、液体ロケットエンジンや固体ロケットブースターの基数により現在の主力であるH2Aの1.3~1.5倍とすることができるようです。フェアリングも大型化するということで、大型衛星のロンチサービスにも対応が期待できます。また、設計の共通化などを図ることで打ち上げ費用を50億円程度と現行よりも半減することが可能と言われています。世界有数のロケット打ち上げ会社であるULAやSpace Xに対しても十分にコスト競争力を発揮することができると期待できます。2020年には試験機1号機が打上げられる計画です。(ニュースソース

[画像のクリックで拡大表示]