統計上の数値では、日本メーカーのデジタルカメラの輸出が急速に減少してきています。そこで、市場末端の状況を見るために、米国の量販店へ視察に出かけました。しかし、売り場のあまりの変わりようにがく然としてしまいました。

 まずディスカウントストア最大手のWalmartでは、デジタルカメラのコーナーはありましたが、陳列棚の3分の2以上には製品がありません。名札と価格表示があるだけです。日本メーカーの名前がむなしく並んでいます。現物が展示されている製品の多くは一眼レフタイプの高級機種がほとんどで、コンパクトタイプやハンディータイプのビデオカメラは姿を消しています。

製品の抜けが目立つWalmartのデジタルカメラ売り場
製品の抜けが目立つWalmartのデジタルカメラ売り場
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 店員に聞いてみたところ、最近は在庫が無いようで、製品が入ってこないとのことでした。