──FMEAをきちんと実践しようという気運が高まっているということですね。しかし、FMEAは新しい手法ではありません。どちらかと言えば、定番的な手法のはずです。いまさら感が拭えません。
國井氏:確かに、FMEAという立派なツールはそこにある。でも、その使い方が分からないという日本企業が増えているんです。
──FMEAは立派な、つまり、「使える」ツールなんですね。
國井氏:そうですよ。世界的な開発ツールです。
──設計者を対象としたツールですか。
國井氏:設計と製造がメインになります。
──要は、実際にものをつくっている人たちですね。その人たちにとってどのようなツールと言ったらいいですか。
國井氏:簡単に言うと、トラブルを未然に防ぐ道具ですね。
──開発ツールですね。習得は難しいのですか。
國井氏:とても簡単。でも、FMEAは2派に分かれていて、複雑なFMEAと、発祥したそのままのシンプルなFMEAがあるんです。日本は複雑化していっちゃった。