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人財と呼ばれる人が身につけるマネジメント「TMS」

 TMSは、設計・開発部門や生産部門、営業、総務・人事・経理部門、情報システム部門など、あらゆる業種や職種に適用できるマネジメントです。これをぜひ、職場を活性化し、成果を生み出すための世界最強のマネジメントの“バイブル”として活用していただきたいと思っています。TMS が世界最強であると言えるのは、次の理由からです。

(1)極めて高い経営成果を生み出してきたトヨタ自動車の組織文化・風土のつくり方に根ざしている。
(2)組織文化・風土を支える人づくりのプログラムを「原理」で説明しようとしている。
(3)脳科学、神経科学、認知科学、精神分析、現象学などのさまざまな原理に基づいて説明を試みている。

 つまり、心理学などのある特定の学問に基づいた断片的な理論から派生したコーチングなどの方法論とは、TMSは一線を画しています。

 日本には偉大な経営者が数々存在してきました。にもかかわらず、なぜ多くの日本企業ではマネジメントが定着しておらず、継続的に維持できていないのでしょうか。世界的に見ても誰もが不思議に思うところであり、誰もその回答を持っていないようです。

 TMS を実践する際には、「人間性尊重」の考え方に基づき、仕事を通じて、やりがい、働きがい、達成感を味わい、自己成長、自己実現につながる考え方と方法論を学ぶことが基本になります。「職場活性化とは何か」から入り、考え方や方法論について説明しているので、TPSとは異なり、TMS が製造部門以外でも活用できるものであることを十分に理解してもらえると思います。

 職場活性化の方法を学ぶことによって、あらゆる顧客に対して今まで以上の価値(Value) を提供できるようになることでしょう。TMS は、職場において「人財」と呼ばれるべき人が身につけるべき比類ない「マネジメントの標準」であると言えます。ここで「人材」ではなく「人財」と呼べるのは、知識や業務経験が高いだけでなく、改善能力の高い人たちだからです。マネジメントの本質を正しく理解することで、今まで自分が考えていたマネジメントとの違いをぜひ発見してほしいと思います。

 実践する前に正しく「知る」ことは大変重要なことです。知識を知った後に職場での実践活動を通じて「理解」を深めてほしいと思います。徐々に自分が変わり周囲が変わっている実感を持てたとすれば、それは実践活動をしているからこその変化と言えます。その人は近いうちにチームや組織に大きく貢献することでしょう。