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HOME電子デバイスSCR大喜利 > ニッチの集合体SoCではマーケティングこそが最重要――ソシオネクストのあした

SCR大喜利

ニッチの集合体SoCではマーケティングこそが最重要――ソシオネクストのあした

【ソシオネクストのあしたはどっちだ】湯之上隆氏

  • 2015/04/21 00:01
  • 1/3ページ

 「ソシオネクストのあしたはどっちだ」と題し、同社の勝機を探ることを目的としたSCR大喜利。今回の回答者は、微細加工研究所の湯之上隆氏である。

湯之上 隆(ゆのがみ たかし)
微細加工研究所 所長
湯之上隆(ゆのがみ たかし) 日立製作所やエルピーダメモリなどで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、雑誌・新聞への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。

【質問1】ズバリ、同社の事業に勝機を見出すことはできるのでしょうか?
【回答】歴史から見れば、無理

【質問2】同社は、どのような市場を対象にした、どのようなビジネスモデルでの事業を進めるべきでしょうか?
【回答】市場創造ができる飛び切り優秀なマーケッターをヘッドハンドせよ

【質問3】同社の競争力を一層高めるためには、何が必要でしょうか?
【回答】マーケティングとシステム設計の強化

【質問1の回答】歴史から見れば、無理

 図1に日本半導体業界の再編の歴史を示す。この歴史から分かることは、半導体事業について、分社化、合弁(統合)、SoCで成功した事例が一例も無いということである。

図1 日本半導体業界の再編の歴史

 DRAMの合弁会社エルピーダは経営破綻してMicron社に買収された。SoCやマイコンの合弁会社ルネサス テクノロジーは、NECから分社したNECエレクトロニクスと統合したものの、結局は産業革新機構などの官民連合に買収された。富士通とAMD社のフラッシュの合弁会社スパンションは倒産した。東芝のSoC事業部は、いつの間にか消滅した。

 結局、日本半導体業界で、健全に事業を行っているのは、分社化、合弁(統合)をしなかった東芝のNANDフラッシュ、三菱電機のパワー半導体、および図1には無いがソニーのイメージセンサーくらいしかない。

 加えて日本では、ファブレスで成功した例も極めて少ない。2013年にIC Insightsが発表したファブレスの売上高トップ25に入っているのは、メガチップス1社しかない。ソシオネクストは、日本半導体史上、一度も成功したことが無い“SoC”の“合弁会社”であり、成功例が少ない“ファブレス”でもある。したがって、筆者には成功のシナリオを描くことができない。

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