イラスト:ニシハラダイタロウ
イラスト:ニシハラダイタロウ
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 開発とは川の一生のようでもある。そして、大河のような開発ができれば最高だ。

 開発はニーズが見えた時に始まる。お客様の欲しい商品やサービスがニーズであり、それが見えたときに開発が動き出す。

 そして、お客様をうれしくするために、商品やサービスはどのようなカタチがいいのか、それを具現化するためにはどのような技術が必要かと、想いを巡らせていく。それがシーズである。開発とは、ニーズに向かってシーズが動くことなのだ。

 開発の最初に小さなアイデアが生まれ、そこに次々とアイデアが付加されていく。アイデアの上に新しいアイデアが重なり、強く大きなアイデアになることもあれば、すぐに消えてしまうアイデアもある。

 やがてアイデアは具体的な設計に進み、商品やサービスの姿が見えてくる。そして、お客様にこれでいいのかと確かめる作業、それがマーケティングである。

 マーケティングとは、お客様に教えてもらいながら、商品やサービスをブラッシュアップすることだ。

 商品やサービスが出来上がり、お客様のもとに供給が始まると、さらに、新しいニーズが見えてくることもある。そこで、また新しい商品やサービスが必要になり、新たな開発が始まるのである。開発とは、このように流れて行くことだ。