日経テクノロジーオンラインの「新産業」サイトではここ1カ月ほど、米Apple社の「Apple Watch」や中国Xiaomi社の「Xiaomi Mi Band」などウエアラブル関連の記事が多く読まれました。
1位になった「Apple Watchの『破天荒な』生産体制」では、Apple Watchの組み立てを請け負っている台湾Quanta Computer社に、台湾Hon Hai Precision Industry社が数千人規模の応援人員を送ったという話が紹介されています。事実だとすれば、確かに常識破りの「破天荒」な話です。
ところで、個人的には、当初からApple Watchは気になっていました。筆者はApple社製品のファンという訳ではないですし、スマートウォッチに特に強い関心がある訳でもないのですが、1年ほど前からダイエットを目的に週末にジョギングをするようになり、走った軌跡や距離、ペース、心拍数などを知る目的で、ランニング用の時計が気になっていたのです。
当初は、スマホを上腕にくくりつけるアームバンドを購入し、スマホのランニング用アプリで記録を取っていたのですが、やはり走っている内にズレてきますし、画面も見にくい。左右の腕の重量バランスなども気になり、ランニング用の時計を物色し始めたのです。
高校時代は陸上部だったのですが、当時はランニング用の時計といってもラップタイムを計測するようなものしかなく、走っているときにラップを刻みやすいようボタンが時計前面に大きめに付いているといった程度のものでした。当然、距離を記録するGPS機能など付いていませんから、トラックなど周回コースでの練習で400mおきなどにラップを刻まない限り、リアルタイムに正確なペースなど分かりません。
「時代は当時からどれほど進歩しているのだろう」――。そんな思いで昨年、ランニング用の時計を調べ始めたころ、Apple Watch投入のうわさがちらほらと聞こえ始めました。