上級ミニバンであるトヨタ自動車の「アルファード」に試乗した。アルファードには、「ヴェルファイア」という兄弟車があり、いずれもパワーユニットの違いによって大きくは3種類に分けられる。

 今回試乗をした3台も、排気量2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンの「G(8人乗り)」グレード、同じく2.5L直列4気筒ガソリンエンジンを基にしたハイブリッド車の「SR Cパッケージ(7人乗り)」、そして3.5LのV型6気筒エンジンを搭載する「SA Cパッケージ(7人乗り)」である。

 このうち最も印象深かったのは、2.5Lのガソリンエンジン車だった。新型アルファードの進化と、その良さは「ほぼこのクルマで味わえた」といっても過言ではない。

 試乗前は、上級ミニバンに直列4気筒エンジンが似合うだろうかという思いはあった。開発責任者である製品企画本部ZH主査の吉岡憲一氏も、「2.5Lのガソリンエンジン車は消費税込みで約319万円からという価格設定を意識した」と語っていた。

新型「アルファード」で印象深かった2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジン車
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