本装置は、これまで国内でも数社が販売している同様の機器に比較して、幾つかの特徴を備えている。その中から主要な新技術を紹介すれば、以下の2つである。

 第1は、世界に先駆け、光変調方式に関して「CDMA(符号分割多重)」を採用していることだ。CDMAによる変調方式は“スペクトラム拡散変調”とも呼ばれ、センサーからの信号の対雑音比率を高くでき、機器全体の小型化とともに低価格化の実現などのメリットが大きい。同社はこの技術に関して日本と米国の特許も取得しており、固有の知的財産としても保有している。

 もう一つは、センサーの光検出部の窓の材質としてITO(Indium Tin Oxide)膜を採用したことで、これも世界初の試みである。ITOの利用は、高感度を有しつつ信号対雑音比率の向上とともにセンサーを小型化できるという利点を併せ持つ。

 

小型化が特長の本体部
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