2015年1~4月は、注目のハイテク関連の展示会が目白押しです。1月中旬の「第44回インターネプコン ジャパン」に引き続き、1月28日から3日間、東京ビッグサイトで「nano tech 2015(ナノテク展)」が開催されました。

 インターネプコンに比べると、規模は一回り小さくなりますが、それでもビッグサイトの東ホールのフロアいっぱいにメーカーや各種団体のブースが設置されていました。人出もかなりのもので、初日の午前中はやや少なかったものの、午後になると、フロアに人があふれるような状況でした。

東京ビッグサイトで開催された「nano tech 2015」

 無料のオープンセミナーなどは、用意された座席はいっぱいで、立ち見席には何重もの人垣ができていて、ちょっとのぞいてみるなどはできないほどでした。インターネプコンが電子部品のパッケージが中心であるのに対して、ナノテク展は、より材料に重点があり、しかもアカデミックな印象を受けます。

 帝人や東レのような大手化学メーカーや材料メーカーをはじめ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や産業技術総合研究所、理化学研究所といった日本を代表する研究開発機関の大きなブースが並んでいます。私の認識が浅いだけかもしれませんが、日頃あまり耳にしないような団体もたくさん出ています。また、海外の研究機関の出展が多いことも、この展示会の特徴です。

 このほか、ドイツやイタリア、スイス、韓国、台湾、タイ、チェコ、カナダ(アルバータ州)、スペイン、イランなどのブースが人目を引いていました。米国は見当たりませんでしたが、ノースカロライナ州のブースを見かけました。特に大きかったのが、ドイツや台湾、韓国です。ドイツのFraunhofer-Gesellschaftは、それだけで他の国を圧倒するような大きさです。

 大学や県などの地方自治体は、たくさんありすぎて、とても数え切れないほどでした。東京大学や京都大学、大阪大学、名古屋大学といった有名な国立大学はもちろんですが、琉球大学や北海道大学、島根大学、高知大学などの地方大学からの出展も多く見受けられました。また早稲田大学や関東学院大学、慶応義塾大学などの私立大学も出展しています。

 このようにメーカーではない各種団体の数は相当なもので、全体のフロア面積の4分の1を超えていたかもしれません。この他、私はほとんど見ることができませんでしたが、スマートエネルギー関連の展示もまとまってあったようです。