Daimler社のメルセデスベンツ「Sクラス」は、全面改良に際し「最高の自動車」を目指して開発され、2013年に日本へ導入された。そして1年余りを経て、「S 550 long」に、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「S 550 PLUG-IN HYBRID long」が追加となった。

 Sクラスには全面改良の際に「S 400 HYBRID」が中核車種として誕生していたが、S 550 PLUG-IN HYBRID longでは、ハイブリッドシステムそのものが大幅にパワーアップしている。EV走行が強化されているので当然であるが、モーター出力がS 400 HYBRIDに比べ4倍以上に大きくなって、S 550 PLUG-IN HYBRID longでは85kW(115PS)となる。最大トルクは、350N・mだ。350N・mといえば、S 400 HYBRIDの排気量3.5L・V6エンジンのトルク値にほぼ近い。モーターのみでの出足が鋭いのは当然と言える。

HYBRID/E-MODE/E-SAVE/CHARGEの各モードを選んで走行することができる
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メーター内には、ハイブリッドのシステム稼働の様子を映し出す
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