●AGPの「横芝光植物工場」
●AGPの「横芝光植物工場」
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 製造業の中で、農業関連事業に取り組む企業が増えています。農作物の生産者向けに資材や機器、システムなどを提供することに加えて、近年特徴的なのが、自ら農作物を生産する立場での参入でしょう。特に、工場の空きスペースといった自社内の遊休施設を植物工場に転用する動きが盛んです。そんな中、全く新規の土地に植物工場を建設して野菜の生産を始めた製造業があります。

 それは、エージ―ピー(以下、AGP)という企業です。2013年9月に、会津富士加工(本社福島県会津若松市)と低カリウムレタスに関するフランチャイズ契約を結び、千葉県・横芝光町のひかり工場団地に工場を建設。試験栽培を経て、2014年8月下旬に低カリウムレタスの出荷を開始しました(関連記事1関連記事2)。土地も建物も全くの新規で植物工場を手掛けた製造業は、かなり珍しいケースと言えます。植物工場を新設してまで野菜生産を開始した同社の本気度は、かなり高いと言えるでしょう。