このコラムでは、「リアル開発会議」が提案する開発プロジェクト「全自動調剤監査システム『ドラッガー』」の軌跡を追っていく。2014年9月のワークショップ開催を機に、趣旨に賛同する複数の企業が集まり、ついに開発プロジェクトが始動した。

全自動調剤監査システム「ドラッガー」のイメージ
(イラスト:楠本礼子)

 ドラッガーは、調剤薬局で薬剤師が手作業でしている業務を自動化するためのシステムである。このシステムで、薬剤師および薬局全体の業務効率が大幅に改善するとともに、薬剤師は薬事相談などの付加価値が高い業務に時間を費やせるようになる。

 調剤業務を自動化する装置は既に存在するが、その多くは院内薬局や病院付近の「門前薬局」を対象としたものであり、中小規模の薬局が導入するのは現実的ではない。ドラッガーは、中小規模の薬局でも導入可能なコストや設置スペースを目標とする。