「Settenn」という企業と企業をつなげる会員制コミュニティーがある。会費はわずか月1万円。口コミを中心に評判が広がり、会員企業は既に400社を超えた。そのSettennを運営するのが、パラシュート 代表取締役の三反田久弥氏である。本連載では、同氏の会員制コミュニティーで大きく躍動する企業に焦点を当てていく。
倶楽部 セッテン
目次
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海外に広がるチャンスを、みすみす逃す日本企業
海外展開×出退店サポート――三ちゃんと愉快な仲間たち【第23回】
ハロハロホームのファウンダー・鈴木廣政氏と、アクトプロの新谷学社長をゲストに迎えた鼎談の後半は、前回紹介した鈴木氏と同じくジェットコースターのように急転直下を味わって這い上がってきた新谷氏の起業人生へ。イケイケでのした20代前半、大ゴケして負った負債解消のために新天地を求め、海外を駆け巡った日々。破…
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恩返しで始まったフィリピンのビジネス
海外展開×出退店サポート――三ちゃんと愉快な仲間たち【第22回】
昨今の起業家はどちらかと言えばスマートな印象があるが、泥臭く地道で、負債に悩まされるケースも実は少なからずある。今回登場するハロハロホームのファウンダー・鈴木廣政氏と、アクトプロの新谷学社長は、2人とも若くして起業し成功を収めたにも関わらず、数億円に上る負債を背負った経験を持つ。そして、2人とも、そ…
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インバウンドと北海道ブランド、その背景にあるもの
商品・サービスの「ブランディング」――三ちゃんと愉快な仲間たち【第21回】
ブランディングとは価値の可視化・外部化であり、付加価値の創出とは表裏一体のものだ。しかし、その価値に実態が伴わなければ、ブランドもまたフェイクに過ぎなくなる。後半はブランディングの手法と考え方を通して、「価値」のあり方を探る。価値とはいうまでもなく「自社利益」ではない。では何なのか。グラフィックホー…
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価格競争に陥らないデザイン基点の経営とは
商品・サービスの「ブランディング」――三ちゃんと愉快な仲間たち【第20回】
価格競争する製品を扱うだけでは、自社の首を締めるばかり。企業の規模を問わず「高付加価値型の製品を」が合言葉になっている。しかし、その「高付加価値」が難しい。では、そもそも「付加価値」とは何なのか? その根本的な問いに答えるのが、今回登場するグラフィックホールディングス代表取締役の山本壮一氏だ。グラフ…
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求められる「本物」と見極める目
沖縄×アジア×日本――三ちゃんと愉快な仲間たち【第19回】
地方発信が世界基準になり得る。そんな市場が生まれつつある。そこで必要になるのは、本物を見抜く目と、柔軟に対応する力と、逆説的だが、変わらない本質を持つことだ。沖縄のハイビスカスを使ったドリンクで世界的な注目を集めつつあるグランディールの高橋伸次専務と、多彩な事業領域で、アジアを舞台に活躍するダーウィ…
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地元不在の「特産品」にしないために
沖縄×アジア×日本――三ちゃんと愉快な仲間たち【第18回】
インバウンドと地方創生が主要な国策となっている。地方は生き残りをかけて、一方では観光地としてのユニークさに磨きを掛け、もう一方では産業振興と雇用創出に力を入れる。この動きはパラレルなものではなく、実は同じ位相で、同じベクトルを向いているべきものなのだ。世界の市場に目を向けるとそれが如実に見えてくる。
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スタジアムやピットは、BtoBマッチングの場である
電気自動車×観戦チケット――三ちゃんと愉快な仲間たち【第17回】
突き詰めればスポーツビジネスは「観る」と「やる」しかないと、世界のスポーツイベントの観戦チケットを手広く扱うワールドスポーツコミュニティ 代表取締役社長の衞藤未来人氏は言う。日本から海外へ試合観戦に行く人、海外のチームに選手としてチャレンジする人は増える傾向にある。それは逆に、日本のスポーツ業界の脆…
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平成生まれ、アジアチャンピオンレーサーの営業力
電気自動車×観戦チケット――三ちゃんと愉快な仲間たち【第16回】
62社回って、1社。1社だけOKをもらえたのが地元の動物病院だった。その病院にはフェラーリが止まっていて、これは行けるかなと入ったら話を聞いてくれて、1年間スポンサーをしてくれることになって。それでようやくレースデビューですよ。
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グローバルに展開するための武器とは?
世界と日本を再び取り結ぶ――三ちゃんと愉快な仲間たち【第15回】
日本経済はピークアウトし、歯止めなく右肩下がりに下がっていくという。しかし、本当にそうだろうか。確かに、人口減少で国内市場が縮小することは間違いないが、それは発展不可能性を意味するものではないはずだ。介護ビジネスを手掛ける、いきいきらいふの左敬真会長と、「ばくだん焼本舗」チェーンを展開する塩塚晃代表…
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世界が見えていない日本、日本に注目する世界
世界と日本を再び取り結ぶ――三ちゃんと愉快な仲間たち【第14回】
グローバル化が極度に進んだ今、日本経済だけを切り取って評価することはできないはずだが、その実、視野を広く保つことは難しい。今回は“素直な”モチベーションで起業した経営者2人が、それぞれの立場から世界を広く遠く見渡す議論を展開。いきいきらいふの左敬真会長は20年後にピークアウトする介護業界から、「ばく…
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積み重ねることと、チャレンジすること
介護×地方創生――三ちゃんと愉快な仲間たち【第13回】
さまざまな思いが網の目のように入り組んだ介護業界を取りまとめ、2014年に「日本介護事業連合会」を創設した斉藤正行氏と、函館から日本を元気にする「函館黒船地域活性化協議会」を創設し若年層を呼び込みに成功している浅水耕太氏。地方創生と高齢化社会という日本の課題に取り組む2人には共通点も多い。尽きること…
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このままでは、日本社会が成り立たなくなる
介護×地方創生――三ちゃんと愉快な仲間たち【第12回】
日本最大の課題と言われる「超高齢社会」と「地方創生」は、同じコインの表と裏である。それは単一の企業や団体が取り組んだだけで解決できる問題ではない。官民問わず横断的な幅広い協力を得ることが望ましいが、「言うは易し、行うは難し」。そんな課題に、介護、地方創生のそれぞれの領域から取り組む男たちがいる。
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国内で「ちっちゃいイオン」をやりたい
複合サービス×業務用家具――三ちゃんと愉快な仲間たち【第11回】
前回に引き続き、さまざまな業態のサービス業を地方発、グローバルに展開するあらきの谷川竜二社長、世界を視野に入れて業務用家具を製造販売する三吉の前田佳孝社長に、グローバルとローカルをキーワードに話を聞いていく。大きな世界の“流れ”の中で、何を強みに棹を差していくのか。そして、図らずも同じカンボジアに拠…
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地方発、グローバルビジネスの現実味
複合サービス×業務用家具――三ちゃんと愉快な仲間たち【第10回】
「Think globally, act locally」という言葉に代表されるように、グローバルとローカルは並べて議論されることが多い。しかし、それを実践する中小企業は決して多くはないのではないか――。今回の倶楽部セッテンのゲストは、日本の地方からグローバル展開を志し、東南アジアで目覚ましく活動し…
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地方モデルが東京に逆流入する時代
介護×ITシステム――三ちゃんと愉快な仲間たち【第9回】
不動産会社の営業マンから転身し、家族を入居させたくなる介護施設を目指して介護ビジネスを立ち上げた経営者と、地元の中小・零細事業をITシステムで支援するという志で独立した経営者。地方発で世の中をあっと言わせる仕掛けづくりをテーマに大いに盛り上がった。
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社員が家族を入れたい介護施設、その秘訣
介護×ITシステム――三ちゃんと愉快な仲間たち【第8回】
2人とも、サラリーマンを経験して独立した。不動産会社の営業マンから転身し、家族を入居させたくなる介護施設を目指して介護ビジネスを立ち上げた経営者と、地元の中小・零細事業をITシステムで支援するという志で独立した経営者。方法論こそ違えど、地元密着で顧客からの信用を築き上げていく考え方には共通点がある。
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商売は人、人のつながりが世界の扉開く
焼酎×スープカレー――三ちゃんと愉快な仲間たち【第7回】
倶楽部セッテンの今回のゲストは、前回に引き続き福岡で日本酒と焼酎を製造する光酒造の光安慎一郎社長と、札幌で人気のスープカレー店を運営する雅楽の福生雅寿社長である。老舗の酒造メーカーを背負う経営者と、裸一貫で事業を立ち上げた気鋭の経営者。2人は、地方だからこそ発信できることがあると異口同音に話す。その…
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「これ、うまいね」と、客からは言ってくれない
焼酎×スープカレー――三ちゃんと愉快な仲間たち【第6回】
倶楽部セッテンの今回のゲストは、福岡で日本酒と焼酎を製造する光酒造の光安慎一郎社長と、札幌で人気のスープカレー店を運営する雅楽の福生雅寿社長である。老舗の酒造メーカーを背負う経営者と、裸一貫で事業を立ち上げた気鋭の経営者。現在のビジネスにたどり着くまでのプロセスこそ違えど、「食」という同じ土俵上での…
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歴史を残すためなら、一緒に腹を切りましょう
黒酢×飴――三ちゃんと愉快な仲間たち【第5回】
倶楽部セッテンの第5回。今回も前回に引き続き、老舗企業の2人の経営者による対談である。200年の歴史を持つ黒酢製造企業と創業90年の飴屋。前回は、歴史が培った職人の技をいかに継承していくかについて語り合った。今回は、その基盤の上にいかに新しい地層を積み重ねていくかで大いに盛り上がった。
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同じ材料、同じ道具を使っても同じ味は作れない
黒酢×飴――三ちゃんと愉快な仲間たち【第4回】
倶楽部セッテンの第4回。今回のゲストは、老舗企業の2人である。鹿児島県福山町で黒酢の製造を200年続けてきた企業と、愛知にある創業90年の飴屋の経営者だ。両社ともに長い歴史を守りながら、新しいアイデアをビジネスに取り入れる柔軟性を持つ企業である。家業を継ぎ、かつ先人を乗り越えていくことはそう簡単では…