アクセス記事ランキング(10/7~10/27)
設計・生産
1 中村修二さんだけでなく優秀なエンジニアの海外流出は続く
2 クルマを深く理解し、共通化手法を次々と編み出す
3 要チェック!中国メーカーの品質(上)
4 コクヨS&T、穴を開けずに紙をとじる「針なしステープラー」を発売---紙を圧着する新方式を採用
5 R&D本部長に直訴し、部品共通化チームを始動させる
6 第4回:技術(実現手段)の壁を越える
7 トヨタもホンダも日産も登壇---「国内大手7社が語る 自動車産業の針路2015」を開催します
8 要チェック!中国メーカーの品質(下)
9 新型「コペン」、着せ替えで、ものづくりの常識を覆す
10 寸法管理の甘い金型メーカー技術者同士の対話がミスを防ぐ(上)
11 日本電気硝子、世界最薄となる厚さ30μmの超薄板ガラスを出展
12 顧客視点に立つからこそQCDは使わない(上)
13 職務発明と特許法
14 日本が世界をリードする異種材料接合、自動車や携帯・産業機器の限界を打破
15 幾何公差の基本を理解する 
16 東芝、植物工場で生産した野菜製品のブランディングなどにデザインシンキングを活用
17 開発業務のシステム化で挫折を味わい、ついに辞表を書く
18 OKIデータ、お掃除ロボット「ルンバ」を工場の無人搬送機に
19 Appleのサファイアガラス製造パートナーが破産法適用を申請
20 ヤマザキマザック、摩擦撹拌接合もできるマシニングセンターを開発

 2014年ノーベル物理学賞の発表が10月7日にありました。青色LEDについては、主に日経テクノロジーオンラインのテーマサイト「半導体デバイス」などで記事を掲載していますが、テーマサイト「設計・生産」でもノーベル物理学賞に関連する記事が読まれました。右のランキング表の期間が、ちょうど発表があった10月7日からの21日間だったためでもあります。

 1位の「中村修二さんだけでなく優秀なエンジニアの海外流出は続く」は、中央大学教授の竹内健氏によるコラム「竹内健のエンジニアが知っておきたい技術経営MOT」の最新記事です。受賞者の一人、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏が、現在は米国籍を取得していることから、人材の海外流出について書いていただいたものです。

 「日本はゼロから1を生み出す人を大切にしているのでしょうか」と問いかけると同時に、日本企業では管理職として昇進させる以外に処遇をよくする方法がなく、これが多くのエンジニアには合っていないのでは、と指摘しています。

 13位のキーワード解説「職務発明と特許法」も、中村氏に関連する記事として読まれたと思います。同氏が2001年に起こした、いわゆる「中村裁判」などがきっかけになって、職務上で発明した特許は個人のものか、それとも企業のものかで、今なお続く議論について解説しました。この記事を公開した直後の10月17日に開かれた産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会(第9回)では、「従業者等に対して、現行の法定対価請求権又はそれと同等の権利を保障する」としながらも、「職務発明に関する特許を受ける権利については、初めから法人帰属とする」という案が出され、それについての審議があったようです。

 この他で、今回のランキングで目立つのは、4位「穴を開けずに紙をとじる針なしステープラー」(コクヨ)の記事。紙を金属の歯で押し付けて圧着、固定し、コピー用紙5枚くらいであれば十分しっかりと閉じることができるというものです。最近開発された文房具では、「力を込めても芯が折れないシャープペン」(ゼブラ)と並んで注目を集める存在、といえるでしょう。

 ランキング上位に常に入る、モジュラーデザイン(MD)を確立した日野三十四氏の連載「一人の技術者がモジュラーデザインを確立した軌跡」は、いよいよMDが生まれた時期の記述が始まっています。今回のランキングでも2位、5位、17位に入りました。