2010年6月13日、世界初の小惑星からのサンプルリターン(惑星の破片の持ち帰り)を果たした小惑星探査機「はやぶさ」(初代はやぶさ)。数々のトラブルに見舞われ、満身創痍での帰還だった。あれから4年半近くを経過する2014年11月30日、その後継機に当たる小惑星探査機「はやぶさ2」が、ついに宇宙へと旅立つ(図1)。

図1●2014年11月30日に打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」
JAXAが機体公開した2014年8月31日に撮影。
[画像のクリックで拡大表示]

 打ち上げ予定時刻は同日13時24分48秒(日本標準時)。打ち上げ予定場所は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター大型ロケット発射場。液体燃料ロケット「H-IIA」26号機によって、打ち上げられる計画だ(図2)。

図2●液体燃料ロケット「H-IIA」
静止気象衛星「ひまわり8号」を打ち上げたH-IIAロケット25号機。はやぶさ2はこれに続く26号機で打ち上げる。写真:JAXA
[画像のクリックで拡大表示]