格安PCボード「Raspberry Pi」(ラズパイ)の魅力は、アイデア次第で面白い工作物をすぐに作れることです。今回は、先日筆者が参加したイベントで実際に披露された工作物を紹介しましょう。

 イベントは、日経Linuxの人気連載「Raspberry Piで始めるモノ作り超入門」の著者陣である、「暇村」こと今村博宣さんと秋葉ちひろさんが2014年7月5日に開催したものです。連載の読者交流会&ハッカソンという位置付けで、約20人が参加して盛り上がりました(写真1)。

写真1●【日経Linux「Raspberry Piで始めるモノ作り超入門」連載】読者交流会&ハッカソンの様子
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デジカメが5時間で作れた

写真2●5時間で作れたデジカメ
作者は久原政彦さん(リレーションズ)。
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 簡単で実用的なものを作れたと注目を集めていたのが、段ボール箱製のデジカメでした(写真2)。作業時間はたった5時間ほどだそうです。

 市販のUSBカメラをラズパイにつなぎ、シャッターは10円程度で買えるタクトスイッチです(写真3)。シャッターが押されたとき写真を撮るロジックは、「OpenCV」と呼ぶオープンソースのライブラリを使い、C++で実装しています。ネットの上のサンプルを参考にすると、すぐに作れたそうです。シンプルで使いやすく、会場でも皆で写真を撮って盛り上がりました(写真4)。

写真3●シャッターはタクトスイッチで穴から除いているのはUSBカメラ
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写真4●皆で写真を撮って盛り上がった
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