有名ブランドによるスマートフォンの模倣品を紹介した記事に関心が集まっている。この1カ月ほどの間に電子機器サイトで最もよく読まれたのは、韓国Samsung Electronics社の「Galaxy S5」の模倣品の分解記事だった。
この記事によると、S5と同様の心拍センサーを搭載しており、測定中に「バクバク」音が流れる演出を施している点は、真正品とは異なるという。一方で、真正品並みの高性能8コアのプロセッサーを搭載していながら、プロセッサーをフル回転させるために必要な部品や機能は見当たらないという。この記事は、次のように単なる模倣の限界を指摘している。「オリジナルを無断で模倣することは、その製品開発に投じられた時間やリソースを盗む行為であり試験のカンニングと同じである。短期的にはいい思いが出来るが、その価値は表面的ではないだろうか」。
4位に入ったのは、スマートフォンを生み出した米Apple社についての記事。Steve Jobs氏亡き後の同社を描いた書籍『沈みゆく帝国』の著者へのインタビューに基づく。記事によると「今のApple社では、革新的なものを開発すること自体が難しくなっている」と、本家の限界を示唆する記述がある。理由はJobs氏ほどの説得力を持った人が同社にいないからだという。今後、革新的な製品は、同社よりも別の人から生まれるのではないかという見方も示している。
このほかにもスマホ関連の記事が上位に入ったが、7位、9位、12位には異色の記事が入った。「UX(ユーザー体験)」をテーマにしている。7位の記事は、BtoB(企業間取引)企業であるデンソーがC(個人)の意向を踏まえた開発をする必要性を紹介している。