前回に続いて、インドMicromax社のスマートフォンを取り上げる。今回は中国・上海のファブレス企業、Spreadtrum Communications社(展訊通信)のチップセットを搭載する「Micromax A66」である。

Micromax A66の外観
Micromax A66の外観
Micromax A66を開けたところ
Micromax A66を開けたところ
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 Spreadtrum社はモバイル用プロセッサーで知られているが、それだけでなく、チップセットを構成するすべてのIC、すなわち「プロセッサー」「通信IC」「電源管理IC」「ベースバンドプロセッサー(通信用)」を製品ラインナップとして揃えている。規模ははるかに小さいが、米国のQualcomm社、台湾のMediaTek社などと同じビジネスモデルを展開する。

 2014年2月に開催された世界最大級の携帯電話関連展示会「Mobile World Congress 2014」において、米Mozilla Foundation傘下の米Mozilla CorporationはモバイルOS「Firefox OS」を搭載したスマートフォンを、わずか25米ドルの市場価格で製品化するという構想を発表した。Spreadtrum社はMozilla Corporationと提携して、この25ドルスマホ向けのリファレンスデザインやチップセット「SC6821」を提供することになっている(関連記事「Firefox OS搭載25米ドルスマホ」)。