「前回と比べて若い来場者がずいぶんと増えました」。7月25日まで東京ビッグサイトで開催された展示会で、出展社の方からこんな話を聞きました。その展示会は、「TECHNO-FRONTIER 2014(テクノフロンティア2014)」ではありません。同じ東ホールの1つを使って開催していた「施設園芸・植物工場展(GPEC)」です。イチゴやトマトなどのハウス栽培、レタスなどの植物工場での栽培に関するソリューションを紹介していました。

 記者が参加したのは今回が初めてで、前回(2012年)のことは分かりません。また、来場者の年齢に関するデータは同展示会のWebサイトには公表されていないようです。しかし、私が参加する機会の多いエレクトロニクス分野の展示会と比べて、明らかに若い人が多い。女性も多い。そんな印象を持ちました。

 冒頭のコメントをされた方は、来場者層は非連続に変わったとも言っていました。それで思い出したのが、大学入試や専門課程への進学で、将来の成長分野に近い学科に学生の人気が集まるという話。社会や経済の情勢の変化に敏感な若者が、今回本当に増えたのだとすれば、農業の未来は明るいということなのだろう。そう考えながら展示会場を去りました。