電源が強化された

 写真では分からない大きな変更点が、電源の強化です。新モデルには電源を安定化させる回路が加わりました。旧モデルはよく「電源が弱い」と言われていて、例えば、大きな電流を消費するUSBデバイスを差すと、Raspberry Piが勝手に再起動してしまうことがありました。「USBデバイスは差してから電源を入れる」がRaspberry Piの暗黙のルールだったのですが、USBメモリーのように着脱して使うデバイスは利用しづらい面がありました。

 早速、新モデルで手持ちのUSBメモリーを差してみました。旧モデルでは差した瞬間に再起動になっていたデバイスです。新モデルでは、差しても再起動するようなことはなく、電源が強化されていることを実感できました。

 ボードの左上にある、電子工作に使うピンヘッダーが、26ピンから40ピンに増えたことも大きな変更点です。旧モデルで不満があったのが、LEDやスイッチなどの部品をつなぐGPIOの数が17本と少なかったことです(正確には少し使いづらいP5と呼ぶヘッダーにもう4本ありました)。これが新モデルでは9本増えて、26本になりました。

 40本のピンヘッダーのうち、写真左側の26本分は、旧モデルと全く同じで、互換性があります。残りの右側の14本に、GPIO 5、6、12、13、16、19、20、21、26という番号のGPIOが加わりました。一番右上のGPIO 21にLEDをつないでHIGHにしてみたところ、無事LEDが光りました(写真6)。

写真6●追加されたGPIOポートでLEDを光らせた
ピンヘッダーの一番右下はGND。LEDに流れる電流を抑える抵抗は、手持ちの半固定抵抗を使った。
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 新モデルB+の登場により、電子工作の幅もさらに広がりそうです。

この記事はITproのテーマサイト:オープンソース/Linuxから転載したものです。