電子機器サイトでは、中国製品にまつわる記事に関心が集まっている。この1カ月間に最もよく読まれた記事ランキングを見ると、中国製のスマートフォンやタブレットなどに関する記事が上位を占める。やはり世界の電子機器工場として大量の電子部品を消費する中国の動向からは目が離せないのだろう。

 トップの記事は、日本や米国などのブランド製品と比べて価格が3分の1程度という中国ブランドによる“爆安”タブレットの分解レポートだ。同じ中国で製造していても日本や米国のブランドの製品は厳しく監督された工程を経ている。こうした中国製と、中国企業の企画による中国製とは、別物だという。バッテリーの実装方法などから、中国ブランド製品の安全性に対する配慮は、記事の著者の期待するレベルには達していないようだ。

 2位の記事は、次期「iPhone」の外形を模したとされる中国製モックアップを分析している。前回のサイトマスター便りでも紹介した。3位の「格安スマホ」に関する記事は、イオンが提供する製品の製造元が台湾Foxconn(鴻海)グループとする内容だ。香港社傘下の工場での製造となることを著書が明らかにしている。

 4位の記事は、中国のスマホのサプライチェーンを詳細に紹介している。中国市場において中国以外のブランドの影響力が低下し、中国ブランドが急速に台頭しているとする。そればかりか、力を付けた中国ブランドが東南アジア諸国へ進出を検討しているとも。今後、中国以外のブランドのうち、韓国Samsung Electronics社や米Apple社以外は生き残れない可能性を指摘する。