LG G Watchの外観(注:筆者の手ではありません)
LG G Watchの外観(注:筆者の手ではありません)
[画像のクリックで拡大表示]
箱から取り出したところ
箱から取り出したところ
[画像のクリックで拡大表示]
充電端子
充電端子
[画像のクリックで拡大表示]
会社に着いて通知された画面
会社に着いて通知された画面
[画像のクリックで拡大表示]

 先日、米Google社の開発者会議「Google I/O 2014」が開催され、ウエアラブル機器用Android、「Android Wear」の正式版が発表されました。同時に、韓国LG Electronics社と韓国Samsung Electronics社から対応の腕時計型端末が発売されました。そこで早速、LG社の「LG G Watch」を購入して、数日間使ってみました。

 届いたのは2014年7月7日のこと。自宅に届いたので、実際には7月8日の朝からの使用となりました。スマートフォンとG Watchのペアリングなどの設定に戸惑うかと思いましたが、それは杞憂でした。Android搭載のスマホ(バージョン4.3以降)にAndroid WearアプリをGoogle Playからダウンロードしてインストールし、そのアプリから周囲のデバイスとして表示されているG Watchを選ぶだけで完了しました(なお、Watch側で接続の承認をする必要はあります)。

高い音声認識能力

 使ってみたの感想ですが、「想像以上に便利」というものです。まず気に入ったのが、メールやメッセージなどの通知です。既に何人かの方がブログなどで指摘されていますが、スマホをわざわざカバンやポケットから取り出さずに、サマリーを見れるのはスマホのチラ見をなくす上で効果的です。

 また、位置や時間などの状況に応じた情報通知サービス「Google Now」との相性も抜群です。ちょうど台風8号 が日本列島を横断している時期に使っていたのですが、外の天気を教えてくれる他、気象警報なども表示してくれて重宝しました。また、取材先などにいると、その場所から会社までの経路も勝手に検索して通知してくれたりします。

 この他、音声認識の精度の高さにも驚かされました。例えば、早口で「会社に着いたら特集を見ると通知」とG Watchに発話すると、その通りに通知設定に登録されました。会社のビルの1Fに着いたら、G Watchが振動し、「特集を見る」と表示されたのには、驚きました。

 ただし、時計に向かって話しかけるのは恥ずかしかったです。小心者の筆者は、人通りがないところで、こっそりとG Watchに語りかけることになりました。傍から見たら相当怪しかったと思います。

 手元に常に着いている機器で機器を操作できるのも便利なことに気付かされました。Android WearはGoogle Mapsとの連携が可能で、「品川駅までナビして」と語りかけるとスマホ側で経路が表示され、ナビゲーションが始まります。車載器がAndroid機器だった場合にはかなり便利でしょう。遠隔にあるパソコンのプレゼンテーション用リモコン、テレビやエアコンのリモコンなど、Android Wearで外部機器を操作するアプリはどんどん出てきそうです。

 気になる満充電後の駆動時間ですが、ほぼ24時間でした。夜、充電を忘れると次の日は使えないのはどうだろうというのが、正直な感想です。