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エディターズ・ノート

最高に刺激的な雑誌

  • 今井 拓司=日経エレクトロニクス
  • 2014/07/09 05:00
  • 1/1ページ

 最近、夢のある話題が増えてきた気がします。これまでの常識を塗り替え、見たこともない地平が目の前にパッと広がるような。

 例えば日経エレクトロニクス最新号の特集で取り上げたProject Ara(記事)。ひょっとすると電子機器全般の作り方自体を、根本から組み換えてしまうかもしれません。これをエキサイティングとみなさなければ、一体何をそう呼べばいいのでしょう。もちろん、主導している企業はまたしても米Google社ですし、本当にモノになるかどうかも全くもって不透明なのですが。

 独りよがりなのかもしれません。けれども、ここ数号の本誌を振り返ってみると、新しい芽を着実にご紹介してきた自負はあります。炭素エレクトロニクス(記事)、生物活用(記事)、1兆個を上回るセンサー(記事)、日本でも盛り上がりつつあるメイカーズムーブメント(記事)…。どの分野も未来は不透明で、見通すことはできません。しかし、少なくとも技術者の魂を揺さぶる刺激には満ちあふれているはずです。

 この盛り上がりは、実は閉塞感と裏腹です。先をハッキリと見通せないからこそ、夢を描くことができるのです。すなわち今はピンチである一方、チャンスでもあります。どう生かすかは1人1人の技術者次第です。もちろん、それを支援する体制は必要で、願わくば日本でも夢に投資する機運が高まるといいのですが。

 本誌が創刊した1971年のホットニュースは、マイクロプロセッサーであり、液晶パネルであり、CCDでした。当時はこれらがどこまでモノになるのか、明言できなかったはずです。40年以上を経て、いずれの技術も生活の隅々まで行き渡り、もはや成熟の域に達しつつあります。現在起きているのは、この歴史の再演です。電子業界の次なる数十年を占うのが今なのです。

 だからこそ突拍子もないアイデアが、そこかしこで生まれています。その全てを本誌は取り上げていきたいと思います。これからの発行号でも、ロボット(次号予告)、農業、オリンピックに教育改革に脳科学まで、汲めども尽くせぬ話題が目白押しです。今やこの業界は類まれなる興奮のるつぼなのです。最高に面白い業界を追っている雑誌が、最高に面白くならないはずがないじゃないですか。

 日経エレクトロニクス最新号の発行日は7月7日、七夕です。だからでもありませんが、独力でプラネタリウムの世界を刷新した大平貴之氏の原稿を掲載しました(記事)。行間からにじみ出る同氏の熱意を、願わくば業界全体で共有できますように。

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