台湾の上場パネルメーカー4社の2014年5月における大型パネル出荷量は、YOY-5%、MOM+4%となった。2014年1~5月の累計出荷量は1億590万枚(YOY横ばい)である。日本と韓国、中国を含むグローバルの推計ベースでは、2014年5月が全体で約6900万枚(YOY+3%)、同年1~5月の累計で3億2800万枚(YOY+1%)となった。

 アプリケーション別では、以下の通りである。(1)テレビ向けは2050万~2100万枚でYOY+2%、MOM+1%、1~5月累計では9500万~9600万枚でYOY+1%。(2)タブレット端末を除くノートパソコン向けは1650万~1700万枚でMOM横ばい、YOY+9%。2014年1~5月累計は7700万~7800万枚でYOY+6%。(3)モニター向けは1350万~1400万枚でYOY-6%、MOM+3%。2014年1~5月累計では6500万~6600万枚でYOY-3%。(4)タブレット端末向けは1800万~1850万枚でYOY+14%、MOM+12%。2014年1~5月累計では8400万~8500万枚でYOY-6%。

 アプリ別では、(1)のテレビ向けが2014年1~5月の累計でYOY+1%と数量上は振るわない。ただし、テレビ用パネルでは48型以上の大型化が進んでいる。そのため、サイズ構成から類推すると、面積ベースではYOY+6~+7%の増加ペースが続き、足元では+8%程度に加速しているとみられる。

 (2)のタブレット端末を除くノートパソコン向けは、2014年1月にMOM-10%となったが、15.6型を中心にラッシュオーダーが続き、同年2月がMOM横ばい、3月はMOM+12%、4月はMOM-3%、5月はMOM+9%、1~5月累計がYOY+5%となった。最終市場(YOYで1桁の減少)の状況に比べて、依然としてやや前のめりの出荷が続いている。

 (3)のモニター向けは、2014年1月にMOM-10%、2月はMOM横ばい、3月はMOM+16%、4月はMOM-5%、5月はMOM+3%。1~5月累計はYOY-3%。若干の前のめり感はあるものの、ノートパソコン向けに比べると実需に近い動きである。

 (4)のタブレット端末向けは、2014年1月にMOM-20%、2月はMOMで1桁減、3月はMOM-13%、4月はMOM+3%、5月はMOM+12%とようやく数量が上がってきた。しかし、同年1~5月累計では依然としてYOY-6%と、年初想定を大きく下回る状況となっている。