現在、血糖値測定については、様々な非侵襲的方法が模索されている。例えばGoogleは今年1月、「スマートコンタクトレンズ」というプロジェクトを発表した。これは、コンタクトレンズ型デバイスを使用し、涙に含まれる糖分の割合から血糖値を測定、常に監視し続けるというもの。

 Googleは、1日何度も指から採血するという方法は痛みを伴うため、多くの糖尿病患者が必要とされる回数の測定を行っていないと説明。このプロジェクトではそうした問題を解決するとしている。

 Reutersは、世界の血糖値測定市場は2017年までに120億ドルを超える規模に成長すると報じている。Reutersによると米国の糖尿病患者の数は2900万人に上り、2012年における経済的負担は、過去5年で41%増え、2450億ドルに達した。多くの患者は毎日10回も指先を針で刺し、血糖値を測っている。

 Reutersは事情に詳しい関係者の話として、AppleやSamsung、Googleなどは、スマートウォッチなどのウエアラブル技術について、単なる物珍しい製品から、必携品に変わるような応用分野を探していると伝えている。そうした中、各社は今、血糖値モニターに狙いを定めているという。

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