例えばAppleは6月初旬に開催した世界開発者会議(WWDC)で、フィットネス機器や健康管理のアプリからデータを集めて共有する仕組み「HealthKit」と、それらのデータを管理するiOS用アプリ「Health」を発表した。

 Googleも開発者会議で、同様の健康管理プラットフォーム「Google Fit」を発表。SamsungもGoogleに先立ち「SAMI(Samsung Architecture for Multimodal Interactions)」を発表、これを利用したデモ用のリストバンド型ウエアラブル端末「シムバンド(Simband)」を披露した。

AppleがWWDCで発表したiOS 8に備わるアプリ「Health」
AppleがWWDCで発表したiOS 8に備わるアプリ「Health」

 こうした健康関連のデータ管理分野で、とりわけ注目されているのが血糖値モニターといわれている。

 日本経済新聞は「AppleのiWatchには血糖値測定機能が搭載される」と報じたが、米Forbesは「非侵襲的方法(患者の体を傷つけない方法)で血糖値を測定する方法を見いだしたウエアラブル端末メーカーはまだなく、もしiWatchでこれが実現すれば、Appleにとって大きなチャンスだ」と伝えている。