台湾電子セクターの各製品分野における代表的企業42社の2014年5月売上高は、前年同期比(YOY)は横ばい、前月比(MOM)-1%。1-5月累計売上高はYOY+3%と増収基調を維持しており、まずまずの推移が続く。

 13年は全体の増収率に対してマイナス寄与の月が多かった鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.)。5月売上高はYOY-11%、MOM-9%。1-5月累計売上高はYOY+3%。4月まで全体に対してプラス寄与が続いてきたが、米Apple社の新製品生産の端境期である5月はマイナス寄与となった。

 しかしながら、台湾メーカー(特に部品、部材関係)は一般的に韓国ブランド向けの売上比率が低い。このため4月からの韓国Samsung Electronics社のスマートフォン、タブレットPCの生産調整の影響は限定的だ。逆に、現在好調な中国スマートフォンブランドからの旺盛な需要、Appleの新製品立ち上げなどで、足元の業況は改善基調にある。