いよいよ「ニッポンの製造業、脱・負け組への提言」シリーズの最終章です。
 これまで私の3つの提言のうち
提言1:日本はBtoCビジネスをあきらめてよいのか。
提言2:「よいものは売れる」から脱却しなくてよいのか。
について「BtoCビジネス」や「よいもののとは何か」について考えてきました。

 「提供価値」と「消費者ニーズ」のマッチングが取れていないと、消費者が考える「よいもの」と作り手が考える「よいもの」にズレが生じてビジネスが機能しなくなることについて述べてきました。

 「ものが売れない」「サービスが売れない」という根本原因はすべてここにあります。

 つくり手の考える「よいものは売れる」という発想、そしてこれが凝り固まってしまって起こってしまった様々な現象について、それを打開する一つの、そして有力な方策としての「ことづくり」について考えてきました。

 そしてそれらがBtoBビジネス、BtoCビジネスに及ぼす影響についても述べ、スマイルカーブの落ち込んだ口角=BtoCビジネスを持ち上げるために「ことづくり」がとても大切であることを説明しました。

 さらにもう一方の口角であるBtoBビジネスにも死角が潜むことについても言及し、両方の口角を持ち上げる必要性についても論を展開してきました。

 さて、今回からは、提言3「会社に縁側を作ろう」について考えていきます。