NTTドコモ・ベンチャーズは2014年3月、警備用の自律走行型ロボットを手掛ける米Knightscope社に出資したと発表した(関連記事)。NTTドコモのベンチャーキャピタルがなぜ警備用ロボットの新興企業に出資したのか。NTTドコモ・ベンチャーズ 取締役副社長の秋元信行氏に聞いた。(聞き手は竹居智久=日経エレクトロニクス)

――Knightscope社への出資の経緯を教えてください。

NTTドコモ・ベンチャーズ 取締役副社長の秋元信行氏
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 Knightscope社を知ったのは2013年末でした。NTTグループの知人から「面白い会社がある」と紹介されました。

 それですぐに話を聞かせてもらいに行ったら、確かに面白い。2カ月も経たないうちに出資を決めました。

――2カ月弱ですか。そんな短期間で決断するのはいつも通りなのでしょうか。

 2カ月弱というのは確かに短い方ですね。ですが、スタートアップ企業への投資を中心としている我々は、スピードを重視しなければなりません。

 Knightscope社も設立から1年程度の非常に若い会社ですが、その間にかなり高品質な試作機をつくり上げています。動きが非常に速い。そうしたスピードに我々もついていかなければならないと思い、早期に決断しました。

 もちろん、スタートアップ投資において見るべき項目はしっかり見ています。加えて、我々が考えている中・長期的な方向感にマッチしていることも評価しました。